教習所へ行こう!(技能第3段階編)

5月9日(土)第3段階 1時限目
  今日からいよいよ第3段階、路上教習だ。
車の所で待っていると、教官がやってきて「はい、じゃぁ点検やりましょう!」といきなりキーを渡された。
「あの〜、路上初めてなんですけど・・・。」「え、(原簿を見て)あ、ホントだ、初めての人だった。じゃあ、説明するのでキー返して。」・・・(^^;)
  出発前の点検について、説明を受ける。
  まずエンジンルームの点検。バッテリーとかブレーキとかウィンドウウォッシャー液の液量をチェックする。「バッテリーは液どこまで入っているか見にくい時はちょっと車を揺らしてみるとわかりやすいですよ。」ということで、揺らしてみてくれたのだけれど、最近入れ替えたばかりということで液量もほぼ満タンで、水面の位置は結局よく分からなかった。ファンベルトの点検。これはベルトを押してみてチェックする。その他、教習前の点検ではやらなくていいということだったが、エンジンオイルの量の点検方法を習った。
  続いて灯火等の点検。ウィンカー、ヘッドライト、車幅灯、尾灯、後退灯等のチェックを行う。後退灯は一人ではチェックできないので、ブレーキを踏んで、教官に確認をしてもらう。
  それからタイヤの点検。各タイヤの状態をチェックすると共に、スペアタイヤ、工具類が搭載されている事を確認する。
  これらの点検を、教習の前に3分以内で行わなければならないとの事だった。
  さて、いよいよ出発。「時間が無いのでさっさと行きましょう!」
教習所から、初めて外に出る。出る時に歩道を横切るので、直前で一旦停止、左右を確認して進む。しばらくは直進。まっすぐで見通しのよい道なのだが、所々に駐車車両が...。「避けていってね、中央線を跨ぐようなら合図出して、どんどん自分で判断してやっていって!」 「左側がぎりぎり。もっと避けて!」 結構緊張する。
  交差点を右折して幹線道路に入る。かなり混んでいた。ちょっと走っては止まる感じ。前を走ってるのがコンクリートミキサー車だったり、大規模小売店舗のそばや駅前は人が多いし、バスも走っているし、左側の道から車が入ってくるし...教習所のコースとはえらい違いだ(あたりまえだけど)。
  しばらく走って、区分信号のある大きな交差点を2度ほど右折して、普段、よく使う道に入った。様子が分かっているので、多少走りやすい気がする。この道は比較的空いていて、順調に流れていたので、あまり気にせず前の車にくっついて走っていたら「スピード出し過ぎ!」 あ、50km/h越えてる。この道路の制限時速は40km/hだった。
  今日は、比較的太い道ばかりを通って、右折ばかりでぐるっと1周してきたことになる。
駐車車両を避ける際に左側がぎりぎりだということと、スピードの出し過ぎを何度も注意された。
終わった時には、もう、なんかクタクタ...。路上教習は大変だぁ。
 


5月10日(日)第3段階 2時限目
   まず、最初は点検から。今日は自分でやらなければならないから、ちゃんと覚えてるか、ちょっと心配だったのだけれど、なんとか出来た。
  前回は、教習所を出て、そのまままっすぐ走っていったのだけれど、今日は最初の交差点を右折した。こっちの道の方が多少狭い。ちょっと走ってまた右折。対向車もいたので、ちょっともたついてしまった。
  しばらく走って、交差点を左折し太い通りに出る。「今日は、多分前の車とずっと一緒だと思うから。」前もうちの教習車だったので、その後に付いていけばいいのなら楽だなぁ・・・と思ったのもつかの間、前の車は道端によ寄ってしまった。「じゃ、止まっちゃったから、抜いていきましょう。」あらら。
  「次の信号、左に曲がって。」およ、道がかなり鋭角に曲がっている。ちゃんと曲がれるかな・・・かなりゆっくり曲がって、ほっとしたのもつかの間、「あ、間違えた!」 ハンドルをどれだけ回したかを勘違いしていて、余分に戻してしまい、ちょっと蛇行してしまった。ちょっと冷や汗。
  次に左折して入ったのは、大きな通りで制限速度50km/h。「多少スピード出しても大丈夫。」と言われて、あまりメータを気にしなかったら、いつのまにか60km/h近く出てしまっていた。「たまにメーター見て確認してね!」
  車も少なかったので、快調に走っていたら、前の信号が黄色に変わった。かなり距離があったので止まろうと思ってブレーキを踏んだのだが、予想に反して急ブレーキになってしまって、後ろの荷物が落っこちた。「済みません!」「ああいうブレーキを踏む時は、ちゃんと後ろ見てね!今は車いなかったから良かったけど、突っ込まれるよ。」危ない所だった。 これだけスピードが出てると、なかなか止まれないものなんだなぁ...。
  しばらく走って、少し細い道に入る。「ここは制限速度何km/hですか?」「30km/hです。」「ゆっくり行きましょう。」
ここの道も駐車車両が多い。避けてるつもりなのだが、やっぱり左側がぎりぎりだと注意された。「こんな調子だと、教習が終わった時に、あなたは元気でも、私はいなくなっちゃってるかもしれない...無事に帰りましょうね!」・・・そんなにひどいかなぁ。
  向こうからバスが走ってきた。「ねえ、寄っていってるよ!」え?!「大きい車見ると、そっち寄ってっちゃう人がよくいるんだよね。」多分、気にしてそっちばっかり見ちゃうから、そうなっちゃうんだろうな...気を付けなきゃ。
  再び太い道に入る。駐車車両で右側の車線がほとんど潰れているので、右側の車線を走る。
「次の信号左折したいから、駐車車両が切れたら左側の車線に入ってね...はい進路変更...どっち見てるの?!」 教習所の中では進路変更は右ばかりだったので『進路変更』という単語に反応して、つい右後ろを見てしまった。ナニやってんだか。
  何とか無事に教習所まで戻ってこれたが、相変わらず、左側がぎりぎりだと注意されっぱなし。
「教習所の中で、なるべく左に寄って走るように言われるから、最初、どうしても左寄りになっちゃう人が多いけど、気を付けていれば、3時限目か、4時限目くらいにはなんとかなるみたいだから...。」
当面の課題は、左側の間隔を十分に取ることのようだ。
 


5月12日(火)第3段階3時限目
  今日は、天気もイマイチだし、体調もイマイチだったので、どうしようかと思ったのだが、午後になって、どちらもだいぶ回復してきたので思い切って出かけた。当日キャンセルだと、キャンセル料も取られちゃうし...。
  さて、点検を済ませて運転席に乗り込む。「出発前に、まだする事残ってない?」「・・・?」「前、明るくない?!」あ、ライト消すの忘れてた。やっぱり今日はボケてるかも。
「じゃあ、バックで出ます。「R」にいれて...アクセル踏んで...」え、この横にびっちり並んだ状態から私が出すの?!
「まだハンドル切るの早いよ...そろそろ左に切って...はい、このくらいで前出られるでしょう。」ほっとして、アクセルを踏む。 「げっ!」 チェンジレバーを「R」に入れたままだった。自分だけ前向いててもしょうがない。 「おおっと、ちょっと注意していこう...。」 絶対、今日はボケてる。
  教習所を出て、まず直進。「次の信号左に曲がるからね、合図出して、進路変更...」信号が赤だったので交差点手前で止まる。「あなた、確認は出来てるけど、ぜんぜん左に寄ってないよ。サイドミラー見てごらん。」あらら、ほんとだ。「何のために左に寄せるの?」「バイクとかが横を抜けていけないように。」「巻き込んだりすると危ないからだよね。これじゃ楽に通れちゃうよ。」おっしゃる通り。
  太い通りに出ると、かなり渋滞していた。「こういうところでは何に気を付けるんだっけ?」「えっと...」「交差点を塞がない様に気を付けるんだったよね。」実は、躊躇しながら前に出て、ちょうど左の細い道を塞いじゃった所だったので、分かってたんだけれど、ちょっと答えられなかった。まあ、そういう状態になったから教官も質問したんだろうけど。
  しばらく走って、細い道に入る。やっぱり駐車車両を避ける際に、左がぎりぎりだといわれた。両側に駐車車両が点在しているので、行き違いの際の判断が難しい。行くべきか、止まって待つべきか判断に迷う。なんだか目が回りそうだ。どうしても判断が遅れてしまう。我ながらニブイ!
  太い通りに出て、しばらく走る。「2つ先の信号、右折ね。」まだ先だと思っていたら、あっという間に目的の交差点で、ちょっとびっくり。ぼーっとしていたつもりはないんだけど、ちょっと距離感が狂ってる感じかも。曇りで薄暗いせいかも知れないけれど、やっぱり今日は無理しない方がよかったかな...。
  少し細い通りに入る。ここもやっぱり路上駐車の嵐だ。
私は直進だったのだが、交差点ぎりぎりの所まで車が止まっていて、見通しが悪かったのでちょっとブレーキを踏んだら「わ、なんで止まるの。どこにも『止まれ』なんて書いてないでしょ。こんなところ止まるような場所じゃないから、後ろに車が付いてるのに危ないじゃない!」え?!バックミラーを見たら、わぁ!後ろにはほとんど車間距離をとらずに車がくっついていた!
  なんとか無事に教習所まで戻ってこれたけれど、なんだか今日はいつもに増して危なっかしかったように思う。
やっぱり体調の悪い時に運転するのはよくない。次からは、そういう時は乗らないようにしようと思った。


5月14日(木)第3段階4時限目
   さて、今日は教習所を出てすぐの交差点を右折。前方にトラックが止まっていたので、避けるためにかなり手前から右に出てみる。「あれ?いくらなんでも手前過ぎましたか?!」「いや、止まってたのがトラックだったし、あのくらいでいいんじゃない。でも、ハンドルがちょっと急だったね。」「そうですか・・・私、いつも左がぎりぎりだって言われるんですよ。」「あ、よくそういう人いる!!」
  しばらく走る。左側に駐車車両があったのだが、ほとんど歩道に入って止まっていたので、十分通れると思ってそのまま行ってしまったら「わぁ!こういうのがいる時と、いない時で同じように走ってたら駄目だよ。中央線越えるんで合図出すのが面倒なら、出さなくてもいいからとにかく避けろ!」
  今日は家のすぐ近くの道を走った。普段通る所なのでわりと良く知っている道なのだが、やっぱり自分で運転してみるとちょっと感じが違う。信号待ちらしく、前に背の高いトラックが止まっていた。前が動き出したので、そのまま付いていこうとしたらブレーキを踏まれた。「前が背が高くて信号が見えない時は、車間をあけて、ちゃんと信号が見えるようになってから交差点に入って。」あ、そうだった。
  太い通りは比較的問題なく走れるようになってきたが、やっぱり右折はちょっと苦手。なかなかタイミングが図れない。
右折レーンで様子を見ていると、向こうから他所の教習車が直進してきているのだが、かなりスピードが遅い。どうしようかと思いつつ、とりあえずそのまま待っていたら、後ろからトラックに抜いていかれてビックリ。う〜、やっぱりトロかったか...。
  教習所方面に戻るのに、また、ちょっと細目の道を通る。やっぱり駐車車両が点在している。前から大きなトラックが、駐車車両を避けてこっちの車線に出てきた。「おい!もっと寄らなきゃぶつかるよぉ!」「へ?!」横からハンドルを補助してもらった。「なんか、まだ相手の車の大きさとか、自分の車の大きさとか、良く分かってない気がする。」「うん、なんか、そんな感じだねぇ...。」
  その後もちゃんと避けているつもりなのだが、やっぱりぎりぎりになってしまうし、対向車との行き違いの際も、待つべきか、行くべきかの判断に迷ってしまう。以前より周りが良く見えるようになっている分、自分の運転のまずい部分がなんとなく分かってきて、思わず声が出てしまった「ああ、下手くそ〜!」「そんな、下手くそなんて言わないよ。まあ、上手いとも言わないけど。」ずるっ! 「まあ、そんな最初から思った通りなんていかないって。」そんなもんかなぁ...。
  「もうちょっと、細い道をたくさん走った方が良さそうだね。」ということで、教習所の近くまで戻ってきていたのだが、時間一杯まで付近の道をあちこち走らせてもらった。いい練習になったはずだけれど、かなりしんどかった。
途中、小さな会社の前でフォークリフトが前を横切った。「小特(小型特殊)だねぇ。あれは普通免許で運転できるんだっけ?」「出来ない、あれ?出来るんでしたっけ?!」「家に帰ったら復習しといてね!」
  教習の終わりに「スピードを出すべきところは、ちゃんと出せてるから」「でも、落とすべきところで落とせてないんですよね...。」「そういうけど、出来ない人、いっぱいいるんだよ。でも、もう少し落とせるといいね。たまにハンドルが遅れてるのも、スピードが出過ぎてるからだと思うし、もう少し落とすと、もっと運転が安定すると思うよ。今、一般車と同じような感覚で行っちゃってるから。あと、右折する時とか、相手のスピードを良く見ておいた方がいいよ。」次回は、そういった点に注意して運転したいと思う。


5月15日(金)第3段階5時限目
   今回は観察教習だ。自分では運転せず、教官の運転を見ながら、運転の方法や、情報の収集の仕方を勉強するということで、教習生は3人だった。最初は私が助手席に座った。今日通るコースの説明を受ける。4時限目のコースとほとんど同じ。6時限目の危険予測の時も同じコースで、今度は教習生が交代で運転して、それぞれの運転について意見交換を行うのだそうだ。
  さて、出発。教官が注意点をあれこれ説明しながら走る。
金曜の夕方なので道が混んでいる。信号が赤で止まる際、「こういう時は、交差点を塞がない様に。」と左側の細い道の前をあけて止まった。信号が青になり、前に続いて出たのだが、1台分進んだくらいで動かなくなってしまい、ちょっと道を塞いでしまった。折悪しく、向こうから来たタクシーがそこで右折の合図を出した。教官、ちょっとバツが悪そうだった。
  「次の交差点、右折しますね。」右折レーンがあるのだが、渋滞しているために、あとちょっとの所で入れない。「ほんのちょっと中央線を跨いで行けば右折レーンに入れるんだけど、やっちゃ駄目ですよ。検定の時それやっちゃうと落ちますよ。」今聞いてなかったら、私は絶対やったと思う。気を付けなきゃ。
  「交差点を曲がったら、ちょっと悪い運転をしてみます。皆さんの注意力はどの程度か、よく見ていて下さいね。」
しばらく走って、左側の車通りの少ない道に入って止まった。え、これだけ?!
先に後ろの2人が当てられて、スピードがちょっと出過ぎてた(これは教官も意識していなかったようだ)とか左折の際の巻き込みの確認が不十分とかを指摘した。次は私だったのだが「スミマセン、ぜんぜん分かりませんでした...。」「ええ、わかんなかったの?!あんなにいっぱいやったのに。」でも、どこをとっても私の運転よりもはるかに上手かったってば。
左折の際に大回りだったこと、その時左に自転車がいたけれど、大回りして避けるより、止まって先に行かせた方が良い等の解説があり「最後に、路側帯に入って止まってみました。ここ、0.75m無いよね。」あ、ほんとだ。
  ここで座席を交代して出発。今度は助手席の後ろに座った。ここの方が運転者の動きはチェックしやすいと思った。
さて、さっきの道の出口の丁字路でのこと、右折したかったのだが、右方向は渋滞でびっちりつまっていて、ぜんぜん入れてもらえない。逆に左側はぜんぜん車が来ないので、ついに後ろにいたトラックが痺れを切らせて、右側から抜いて左折していった。1台やると、他の車も追従しだして、結局3台くらいそうやって抜かれた。これはかなりキビシイ。
その後、やさしい車が前に入れてくれたおかげで無事に合流できたが、混んでる時はこの道は通りたくないと思った。
  本来のコースはもう少し遠くを回るのだが、そちら側が渋滞していたので、時間の都合上1本手前の道を通った。
以降は、車の流れは比較的スムーズだったが、時間がかなり押し気味のようで、教官はちょっと焦っているようだった。
  規定のコースを走り終え、教官が心配していた時間のオーバーも無く、無事教習所に戻ってきた。
今回は自分では運転しなかったにも関わらず、なんだか妙に疲れた気がした。


5月16日(土)第3段階6時限目&学科26
  今日は「危険予測」の複数教習だ。今回も3人。普段MT車で教習している人も、AT車を運転する。私以外の2人はMTの人だった。 ちなみに教官は4時限目と同じ人だった。
「順番決めて。じゃんけんで勝った人からにしよう。」 いきなり負けて、一番最後。
手分けして出発前の点検を行い、まず最初の人が運転する。が、出発したとたんに急ブレーキ! 何事?!と思ったら、左足でブレーキを踏んでいる・・・クラッチと間違えたそうだ。
  他の教習生の運転を見るのは、すごく参考になる。
左がぎりぎりになって教官にハンドルを補助されているのを見て、ああ、自分もこうなっているんだという事が初めてはっきり分かった。また、自分で運転していると、ゆとりが無くて、つい見落としがちな点も良く分かる。
  さて、それは2人目の人が運転している時に起こった。
私達の前を走っていた一般車が、路地から横断歩道に自転車で飛び出してきた子供を引っかけてしまったのだ。前の車は飛び出しに気づいて、ハンドルを右に切って避けようとしていたのだが、避けきれずに、車の後ろの方に自転車が当たって倒れた。道の右側にはお母さんらしい人がいて、慌てて駆けつけて子供を抱き起こしていた。遠目には怪我は無い様に見えたが、転び方が良くなかったので、頭を打ったかもしれない。運転していた人もすぐに車から降りてきて、様子を見たあと、事故の通報をしに行ったようだった。付近にいた人達も集まってきて、ちょっとした騒ぎになった。この道は、比較的幅も広くて、一見直線で見通しも良い様に見えるが、建物の陰になって路地がぜんぜん見えないことに加えて、路地の先には小学校があって、路地から飛び出してくる子供が結構いてかなり危ないのだそうだ。私も、前回通った時はそこに路地があるなんて全く気づいていなかった。
  しばらく様子を見ていたが、特に手伝う事もないようだったので、教習を続行する事になった。
「じゃ、次の人と運転交代して。」「え、私、ここから運転ですか?!なんかいやだなぁ...。」
ちょっと行った所で、左側にお母さんと子供が2人いた。それだけでも、ものすごく怖く感じる。思い切り右によけて通った。
  その通りから太い通りに出る所は、見通しが悪い。すぐ左側にバス停があって、ちょうどバスがそこに止まった。「行けるぞ」と言われて、自分でも大丈夫だと思って出てしまったら「あ、車来ちゃった・・・アクセルは放さないで!」うげ、ちょっと危なかったけれど、何とか合流。「あの車も根性悪いんだよ。教習車が来るの見えてるのにスピード上げてきた。」そこまでは気が付かなかったけど、やっぱり無茶はするもんじゃないな、と思った。
しばらくして、反対車線を救急車が走って行った。さっきの現場に行くのだろう。でも、だいぶ時間がかかっている気がした。
「次の信号、右折して。」右折レーンに入る。前にも2台くらい右折車が対向車が切れるのを待っていた。車が切れたので、前の車に続いて出ようとしたら、信号が黄色に変わったので思わずブレーキを踏んでしまった。『しまった!』と思ってバックミラーを見たら、ちょうどトラックが減速して後ろに付いた所だった。ああ、よかった・・・。
信号が青に変わって、対向車が切れたところで右折する。げ、目の前に自動二輪!慌てて減速。右から停車車両を抜いてきてたんだろうけど、びっくりしたなぁ、もう。
  やっと教習所の横まで戻ってきたのだが「まだ時間あるから、信号右折ね!」ああ、やっぱりまた細い道を走るんだ...。
少し行った先の道を左折。曲がり角の先に小さな女の子がいたので、教官が軽くブレーキを踏んだ。「チビがいたから、一応用心な。今、こっち見てなかったろ。」
さて、案の定、ここの道には停車車両がばらばらと...。おまけに、自転車に乗ったおじさんがふらふらと走っていた。徐行しながら追い越すタイミングを図る。左によけたかと思うと、また右に出てきたりするのでかなり危ない。少し道幅が広くなった所でちょうど対向車が切れて、無事に追い越せた時には、ホントにほっとした。
  さて、次の時間は学科26。
普段は最初に教本の例題を一通りやるそうなのだが、今回は例題は半分だけにして、事故の際の対応について少し話し合った。
「みんな、車に乗る事をわりと軽く考えがちだけど、あまり気楽に考えない方がいいよ。」
普段、事故なんて自分とは無関係なもののように思っているけれど、今日だって、ちょっとタイミングがずれていたら、当たってたのは私達だったかもしれない。今まで事故に遭わなかったのは、単に運が良かっただけだとしたら、ちょっとゾッとする。
  残りの時間はそれぞれの運転の良かった点、悪かった点に付いて話し合った。
私が指摘されたのは、まず、お母さんと子供2人の横を通った時に、間隔は十分に取っていたがちょっとスピードが出てたので、もっと減速して徐行した方が良かったのではないか、ということだった。そういえば、早くその場を離れたくて、スピードを落とさずに行ってしまった気がする。徐行するなんていうところまで気が回っていなかった。反省。
 そしてもう1点、「右折で黄色になってブレーキ踏んだ時、踏んだ後で後ろ見てたようだけど、踏む前は全然後ろ見てなかっただろ。 この辺の車は教習車慣れしてるから注意してるけど、他所に行ったら、黄色になったら加速して突っ込んでくるぞ!」
 
  なんか、今日は異常に盛りだくさんで、実りの多い教習だったような気がする。
 


 
5月17日(日)第3段階7時限目
  朝はどしゃ降りの雨だったのだけれど、昼には止んで、ものすごくいい天気になった。
あんなどしゃ降りの中運転するのはいやだったので、天気が良くなって本当に良かった。
  さて、今回は 3時限目と同じコースを走った。ちなみに教官は、2時限目に担当してもらった人だった。
今日は日曜日なのでかなり道が混んでいる。ちょっと車間距離をあけて走っていると、すかさず横の道から車が入ってくるので、周りを良く見ていないと結構怖い。人もわさわさ歩いてるし。
  幹線道路を離れて多少細い道に入る。周りが工場なので、この辺は休日の方がかえって車が少ない感じだ。
信号が赤で止まる時に、前の車の位置に合わせて止まったら「はい、白い線が引いてありますよね。路側帯狭いですから、中に入らないで下さいね。」「ほんとだ、線踏んじゃってますね(^^;)」多分、前の車はこっちの道に入ってくる車の事を考えて左に寄せてるんだろうとは思ったけど、道路交通法には則ってないわけなんだなぁ...。
  再度太い道に戻る。しばらく行くと道が二又に分かれていて、区分信号になっている所があるのだが、矢印が出ているのに、いつまでたっても前の車が発進しない。そのうち、後ろの方の車がクラクションを鳴らした。多分、教習車がトロイことをやってるんだと思われてるんだろうな。「私達じゃないもんねぇ。」「そうですよね!」「前、おじいさんだったね。」「下向いて何かしてましたよね。」前の車は、猛スピードですっ飛んでいった。ばつが悪かったんだろうけど、なんかアブナイなぁ。
  信号待ちで止まった時、ふと横を見ると前にファミリーレストランだった所を改装していた。「あれ、ここのお店、潰れちゃったんですかね?」「あれ、ここって前、何だったんだっけ?」この先、しばらく世間話に花が咲いた。教習中に、運転に関係ない話をしたのは初めての様な気がする。少し、余裕が出来てきたかもしれない。でも、注意散漫にならない様に気を付けなきゃ。
  今回は、特に大きなトラブルも無く、無事に教習所まで戻ってきた。「今日は左側、怖くなかった。この調子で運転してね!」「前回は、ちょっとひどかったんですよね(^^;)」多少は上手くなってるのかな。ちょっと嬉しかった。


 
5月17日(日)その2 第3段階8時限目
  教習から戻ってきたら、空車の案内をしていた。今日は調子がいいので、もう1時間乗ってしまおうと思って配車係に行った。 路上に出たばかりの頃は、2時間続けてなんて、とんでもないことだと思っていたけれど、結構慣れてしまうもんなんだなあと思った。
  この時間は、2時限目に通ったのとほぼ同じコースだった。
前回通った時は50km/h制限の道路を60km/h近い速度で走ってしまったような記憶があるのだが、今回通ってみたら、意外と走りにくい。坂を登っていった先で、下りに入るとずっと右に大きくカーブしている上、中央分離帯に金網が張ってあって先が見えにくいのでちょっと怖い。もしかして前回って、すごく無謀な運転をしてたんじゃないだろうか?!
  この辺りは、今日は比較的道がすいている。ふと周りを見ると走っているのは教習車ばかり3台。全部別々の教習所の車だった。この辺って教習所が多いんだなぁ...。
  坂を下った先の歩道橋のある交差点を右折、その先の信号を左折したところで、車を左に寄せて止まるように言われた。
「右側が変電所、左側が工場。ここ覚えといてね、第4段階の自主経路で使うから。なるべく車の少ない所で止めたいからね、こういうところを使ってるの。もう一個所変な道に入ったの覚えてる?」「変な道?」「園芸店の所を曲がったんだけど。」「ああ、はい。」「あそこもそうだから。ちゃんと意味があって通ってるんだよ。」
  工場の前を通り越した先の交差点を左折。その先の交差点を右折するようにいわれる。さっきの道の少し先に出るはず。
信号待ちで止まっていると、道の向こうに路線バスがいた。「向こう側のバス、直進してくるんですか?」「ああ、あのバスは曲がるよ。まだ合図出してないだけ。」「よかった、こんなところでバスと行き違いなんてしたくないなぁと思ったんですよ。」「ああ、今日は休日だからいないけど、この道は細いんだけれど、平日は大型トラックとかたくさんいますよ。」げげ...それは、ちょっと嫌かも。
  しばらく走って、ディスカウントストアやら大規模小売店舗が何軒もある通りに入った。かなり広い通りなのだけれど、駐車場待ちの車が溢れかえっている。「今日は晴れたから、これでもたいしたことない方なんですよ。雨だったらもっとひどい。」これでマシなんだったら雨の時は一体どうなっているのだろう。 渋滞でトロトロ走ってると、前を買い物帰りのご夫婦が横切っていった。奥さんは妊娠してるみたいだし、ぶつかったら大変だ。道を渡りかけて中央線に沿ってぶらぶら歩いているおじさんもいるし、この辺は、もうメチャクチャ。
  教習所のすぐ近くまで戻ってきたら、何かの催しが開かれているようで、付近は路上駐車の嵐。おまけに、次から次へと車でやってくるので、行き違いがものすごく大変。「ちょっと難しいんだけど、行って!」縦列駐車をしようとして切り返してる車もいるし、なんだか目が回る。ここを通り抜ける時だけは、ちょっと冷や汗ものだった。
  この時間も、比較的調子良く走れた様に思う。前に、この辺は小さな会社が多いので、卒業検定は日曜日の方が路上駐車等が少ないから楽、という話を聞いた事があったのだけれど、ホントに日曜日の方が楽なのかな?と思った。


 
5月20日(水)第3段階9時限目
  「じゃぁ、今日はみきわめということで。」「なんか、緊張しちゃいますね。」「もともと車なんてのは、緊張して乗るもんだよ。」「まあ基本的にはそうなんですけどね!(^^;)」「そこそこ走れてれば、みきわめ出すから。でも、あんまり大きな失敗ばかりしたらだめだよ。」 ちなみに教官は6時限目と同じ人だった。知ってる人だと、ちょっとホッとする。
  教習所を出てすぐの信号を右折する。車が切れるのを待っていたら、信号が黄色になり赤になってしまった。でも、交差点に入っちゃってるから、行っていいんだよねぇ...。「やっぱり、躊躇するね。交差点にいる車は速やかに交差点から出なきゃいけないんでしょ。」「あんまり速やかじゃなかったですね...。」「ぜんぜん!」...(^^;)
次の交差点も、同じ状況になってしまったのだが、今度は比較的速やかに交差点から出られたと思う。
  今日のコースは、4時限目、6時限目に走ったコースと一緒だ。わりと多く走っている所だし、それなりに様子が分かっているから、気分的にもちょっと楽な気がする。
  さて、また右折。トラックが直進して来ているのだが、中途半端な速度だ。どうしようかと悩みながらも待っていると、信号が黄色に変わって相手が減速したようだったので、出ようと思ってアクセルを踏んだのだが、ちょっと慌てていたために踏み込んでしまった。『げ、急発進!』「あ、今の悪かった!」「はい、まずかったです。」「どこがまずかった。」「対向車を待っていて、信号が黄色になったんで、慌てて出たら、ああなっちゃいました。右側、小学生とかいたのに危なかったです。」「信号が黄色になったのは気づいてたんだ。じゃ、いいや。スピードに乗っちゃったんだね。でも、黄色になったのが分かってたんなら、慌てなくても、普通に出ればいいじゃないか。」ごもっとも。どうも、信号が黄色になった時の対応がマズイなぁ...。
  このコースは例の事故現場も通る(詳細は6時限目)。「こないだは、いやなもの見ちゃったなぁ...。ここだよね。」「そうですね...。」「あんなの見ちゃうとさ、しばらくは車、運転したくないよね...。」おいおい、その直後から運転させられた私は何なんだ!「私、今、この道、あんまり通りたくないんですけど...。」
  さて、この道から、太い道に出る所の交差点。ここは、とても見通しが悪いのだが...ラッキーな事に、今日はぜんぜん車が来ない。「ここの交差点さ、手前の信号が赤になってると、ぴたっと車が来なくなるんだよね。」そういうことは、早く教えて欲しかった...。
  また別の交差点で信号待ちをしていて、青になったので出ようとしたら、対向の右折車が先に曲がっていった。うっ、一瞬怯んだ。気を取り直して出ようとしたら、次の車も右折車じゃないか...ちょっとパニック。逡巡したあげく、こっちが優先だし、向こうも出る気配が無かったので会釈して先に行った。「ああいう時は、相手の顔を見ればいいんだよ。」?!「別に睨み付けろって言ってるんじゃないよ。顔を見れば何をしようとしてるか大体分かるから。」うっ、補足がなければ勘違いしてました(^^;)
  無事、教習所のすぐ横まで帰って来たのだが・・・「そこの信号右折ね。」  まだ、しばらく時間があったようだ。
この道も、大分慣れてきた。「次の信号、左折ね。」先の信号は赤だったので減速しながら走っていたら、交差点をを左折してきたトラックが、そのまま右側通行してきて、目の前に駐車してしまった!「えらい所に止めてくれましたよね...前、見えません!」背の高いトラックだったので、視界が完全に塞がれてしまった。しょうがないので、ゆっくり右の車線に出る。信号はまだ赤だったので、対向車が来ないのが幸いだった。トラックの向こうに回り込んで、停止線で止まる。ホッとして気を抜いていたら、横で教官がドアの肘掛けをドンドンたたいている。ああ、信号が青になってた!
  交差点を左折してちょっと走ったら、右側から中学生の自転車が3台くらいゆっくり横断してきた。「そろそろ下校時刻だね。そういうことも考慮しながら運転しないとね。」徐行して、渡り終わるのを待っていたのだが...どかない!うち2台くらいが真正面からこっちに向かってくる。「横、抜けて行こ。」「こいつら、わざとやってる?!」「『このクソガキ』って感じだよねぇ。」まったく、何考えてんだか。ちょっと喧嘩を買いそうになってしまった。それにしても、何で今日はみんなして向かってくるかなぁ!
  教習所に帰り着いて。「じゃあ、次からは第4段階ね。」「わぁ!時間オーバーしないで終わったの初めて。」「ダブりたい?」「いえ、結構です。」 「黄色でアクセル踏んだのは悪かったぞ!」・・・(^^;)  でも、第1、第2段階を終わった時は、『ホントにこんなんで終わっちゃっていいの?!』という不安感があったが、今回はそれなりに自信もある。
「今日のコースを走ってみて、まあ、よかったってことだから、別のコースに行ったらどうだか分からないけどね。」「ああ、環状2号でしたっけ、あそこの下りの右カーブ、走りにくくないですか?」「ああ、あそこ、初心者はみんな突っ込みそうになってるよね。少し遠くを見て走るといいんだよ。左側も少し見ると、先の感じが分かるから。」なるほど、次の時は試してみよう。
「免許とって、この辺の道を走ることがあるんだったら、無理な運転はしない事だよ。まあ、直進で右折車待っちゃう様じゃ、絶対無茶なんかしないよなぁ!」教官は笑いながら去っていった。
  第3段階は予想に反して、比較的あっさりと終わってしまった。最初の数時限は、この先どうなることかと思ったが、6時限目を境に、だいぶ余裕をもって運転できるようになったと思う。
第4段階もこの調子でいけるといいな!
 

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